もう少し時間が欲しい霰です。
直接の作業と離れたところでやっていることを書けば考えが纏まるかと思って、これからは時折こんな風に作業の記録を付けたいと思います。
今回は『歩く塔のアン』。
そろそろ『赤猪豚』との決戦、ひいては第二部の終了も近いですが、その前に自分で話を読んで簡単かつできるだけポジティブにまとめてみます。
反省点を並べすぎると自信も無くすし、何より続かなくなるので……。
いざ、まずは導入から。
二人の出会い
まぁ、無難。
アンとクーの出会いの物語は、アンのビジュアル解説から最初の大悪魔『腰巻爺』(悪魔の名前に共通ですが完全に悪口です)の討伐までです。
アンが塔を背負って歩いている事情、悪魔を狩りまわっている事情、とりあえず彼女について話すべき最低限は何とか解説できていると思います。ちょっとまとまりは悪いけど……。
ただ、ちょっと世界観の紹介が足りなかっただろうか。
北〇の拳的なディストピアの地球が舞台ですが、もうちょっと世紀末感を出せば伝わりやすかったかな。
はい、反省点を言い始めた。
ネガティブシンキングになったら話題を変える。コレ基本。
というわけで次。
塔の母子と『赤猪豚』
二人が正式な師弟として、仲間として挑む最初の戦いにして、クーの復讐の決着です。
そしてこの作品二番目の復讐の終わりでもあります(最初はアンと、その一族の仇『愚総統』)。
塔の中で悪魔の悲鳴を聞くクー、その歩く塔にビビりまくる村人たち、さらにその持ち主にぶっ飛ばされる悪魔たち。
彼女の旅はいつもこんな具合で、ただ歩くだけで周囲に威圧感を振りまきます。
怖がる悪魔は逃げ出し、襲う悪魔は達磨にされて焼き殺されるという、主人公らしいフレッシュさは皆無な敵の扱い。
更に自分のしもべをいたぶって、その悲鳴を悪魔たちへの警鐘代わりにするのだから、冷静に見ると完膚なきまでに悪者です。
最初からいい具合にアンのはちゃめちゃっぷりが出ていると思うので、ここは素直に自分をほめるところかな。
一方でクーの描写は甘かった。
もう少し村人たちとのやりとりを厚くするべきだった。
仇に復讐したい心と、その仇にも信奉者がいることを理解した苦しみをもう少し描ければよかった。
そうすれば最終決戦で『赤猪豚』を囲む人間たちとの葛藤も描けたんだけど……。
今度描きなおそうかな……。
と、言う感じで反省点をあげつらって手直しを繰り返すのは私の経験上絶対ダメ。
そんな事やってると永遠に作品が完結を見なくなります。
かつて私を見てくれた師匠にも言われましたが、まずは何とか物語を開き、そして閉じることを考えるべきです。
なので発想がネガティブになったらいったん手を止めるなり別の作業に入るなり、最悪ゲームなどでサボってでも気分を変えます。
まだプロになれていない私は、そこに至るまで挫けず歩き続けることを第一に考えるべきなのです。
負けなければまた戦える。
明日勝つために今日逃げるのは何も恥ずかしい事じゃない。
いつもそれを心構えに、日々執筆にあたっています。
『Ⅲクロ』は、かつて未熟な私が完結させそびれた作品。
あの作品は幼い頃の私が抱いた、世界への大きな疑問の結晶です。
だからこそ冒険に憧れ、冒険の物語を書くようになりました。
そしてこの『歩く塔のアン』は、短いパートで一つの物語を畳むためのある種の習作です。
でも習作で終わらせるつもりもなく、これはこれで設定を詰め、大きな想いを込めたつもりです。
今書いている物語も、これから生まれる物語も、自分が望む形で描かれ、そして終わるための修行の日々なのです。
自分だけでは見えにくい事もある筈なので、思うところがあった方はコメントでアドバイスやアイデアをいただければ、この筆不精も少しは成長できると思います。
まだの方はどうぞ、どっちの作品もご一読ください。