野外活動よりは執筆がしたい霰です。
さて、アンが一区切りするまでは連載休止とアナウンスしたⅢクロですが、時間を見つけてはちびちびと執筆は続いています。
投稿済みの本編も、冒頭から七話くらいまでは行間を空けたり表現を直したりと手直しが進んでいるので、気になる方は是非ご一読を。
Ⅲクロの人物
現在物語は第二部、『第Ⅲの勇者双子姫』編が進行中ですが、以前上げたアンの振り返り同様、まずはこれまでの話を振り返りながら反省をしたいと思います。
アンと違って本編が長い(丁度一部につき小説一冊分前後で計算してます)ので、主要キャラクターごとの話を振り返ります。
今回はリズちゃんです。
リズ
口の利けない本編主人公。
彼女は所謂巻き込まれ系であり、そもそも自分の理念や使命によって動く人物ではありません。
話の流れのまま、人間の守護神の喪失が招いた世界の危機を知れば、解決するために奔走します。
というわけで最終目的は決まっていますが、素直で優しい女の子なので何か大きな目的や事情をもつ相手と遭遇するとあっさり寄り道に入ります。
でも結果的にその行動が自分の大目的の解決につながる根っからの主人公体質です。
最初はイクトの弟探しに付き合い、それが結果的に守護神の行方の特定へと結びつきました。
彼の脱落後はその救出のために境界に渡り、現在は三つの勇者最後の一つ『双子姫』の行方を追って旅しています。
大目的……守護神の復活(途上)
小目的……イクトの救出、そのための双子姫発見(途上)
こんな感じで、まとめてみてもわかりやすいですね。
素直で御しやすい性格は、付き合う側としても作者としても扱いが楽。
人といさかいを起こしにくく、口が利けない特性もあってとにかくコミュニケーションがスムーズな物語の潤滑油です。
彼女の物語=本編の進行度であるため、困ったら彼女の状況を物語の状況を図る物差しとするといいでしょう。
現在は不仲な人間と魔族の間で板挟みになる状況。
サリアが人間の軍勢に無礼を働いて焦るところなんかは上手く描写できたと思います。
ただ、この子は必ず緩急の『緩』部分を担当してくれるのですが、イクトやサリアなど『急』部分のキャラクターのアクが強烈なので上手く匙加減してやる必要がありますね。
……そう、アクが強いんです。
次回はイクト君になると思うんですが、彼の分析は自分で書いてて難儀ですね。
だって彼、人と対話に入る前に相手をボコ殴りにしちゃうんですもん。肉体的にも精神的にも。
彼にはいくつもの事情がありますが、そんな荷物が多いキャラクターの扱いはとても難しいので、緩衝材になるリズちゃんを上手く書けないと他もガタガタになります。
そういう意味でも正に大事な主人公兼メインヒロイン。
大事に扱ってやらねば……。
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