一日を考え事で潰すのは書き手の性だろうか。霰です。
前回↓次回作(になる予定)の世界観をざっくり構築しつつ、冒頭文っぽいまとめを作ってみました。
とりあえず、一つの世界を起こしてみた。 - 霰の制作日誌 (hatenablog.com)
そして、ここから物語を展開するために、この世界で起こるであろう問題について考えようと思います。
物語は問題ありき。
欠落と回復↓を使うにしろ、
欠落と回復 理想の世界を描くために3 - 霰の制作日誌 (hatenablog.com)
三幕↓を広げるにしろ、
三幕構成 理想の世界を描くために - 霰の制作日誌 (hatenablog.com)
まずは欠落、あるいは序の展開をもたらす事件を考えなければなりません。
なので前回の世界観を踏まえ、この世界で引き起こされそうな事態を考えてみましょう。
まずは状況確認から。
さて、そのためには世界の形をざっくりつかまなければなりません。
主人公となる人間たちが置かれた状況を整理すると、
1、兎と同レベルに身体が小さい=天敵が多い。
2、草の根を齧る=草食。
3、自然の力、つまり魔法を使える。その上で生活は慎ましい=文化レベルが低め。魔法もそこまで大威力じゃない。
4、精霊という微生物的な生き物と共生している。魔法はその恩恵=精霊がいなくなると魔法も使えない。
という感じでしょうか。
イコールの前者が日常、後者が起こりうる問題です。
ちょっと考えるだけで四つもそれっぽいのが出てきますね。
1~4のパターンで、その問題が極まった時に起こりそうな事態を考えましょう。
例えば1の場合は、進撃の巨人的な天敵が出現して人間が絶滅しかける、とかですかね。
この場合は天敵を倒す方法を見つけるか、天敵のいない場所に逃げようとする話になりそうです。
主人公は種族の防衛前線に近い人間、及びその身内になりそうですね。
わかりやすい敵の出現はバトルものの始まりです。
2の場合は、草が育たない状況に陥った時に物語が始まりそうです。
例えば疫病なら薬を見つける、環境変化ならやっぱり移動するとかでしょうか。
この場合は学者筋の人が中心人物になりそうです。
3の場合は、文化レベルの低さを問題にするので技術の発展を考える話になりそうですね。
これは人間自体の問題なので、どう環境を移動しても解決しません。
2と同様に学者筋の人が中心になりそうですね。
4の場合は、魔法がどの程度の効力を発揮する世界か次第です。
要するに取り戻す価値の無いものだったら人間は精霊を取り戻そうと頑張らないので、3と一緒にフィーチャーするのは無理ですね。
この世界線では魔法がそれなりの威力を発揮することになりそうなので、魔法使いの生き残り的な人が魔法の説明も踏まえて活躍しそうです。
……と、私は普段こんな感じで世界観を作り、物語を作り始めます。
あとはどれを使って展開を作るかですが、その前に設定を掘り下げなければ。
一口に魔法と言ってもどの程度のことができるか曖昧ですからね。
兎級の生き物は天敵が多すぎてこれ! っていうわかりやすい相手が定まりません。
とはいえ、物語を始めるための方針はきっとこうして立っていくのです。
私は基本的にファンタジーしか書かないので、現実世界の固有名詞は大抵使えません。
そこを上手く説明するのが腕の見せ所ですが……さて。
どうしていくのか、作者の成長も踏まえてお楽しみに。
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