畑の収穫でメランツァーネを焼きました。
茄子のピザ……じゃない、ピッツァ。
言い方を間違えてはいけないのです、多分。
畑の作物が少しずつ収穫期を迎え始めました。こういう応用は楽しいですね。
これに使われるトマト、バジルなんかはいずれも家庭菜園の定番。
茄子はたくさん地力(ちりょく。地中の養分です)を使うので流石に鉢植えは厳しいですが、小麦以外の材料は土と種さえあれば揃います。
イタリア料理は手軽&美味でいいものです。
物語を描くために歴史を学んでいると、そんなイタリア、及び欧州列強の話が中心になりがちです。
所謂『第一世界』とか、現代だと『先進国』と呼ばれる国々ですね。
イタリアならピz……ピッツァとかパスタなどのイタ飯、フランスならフレンチ、ドイツなら腸詰やビールと、これらの国々は大抵食文化が強いです……イギリスを除いて。
文化というものは大抵、食と住環境から作られていきます。衣の方は最悪裸でも生きていけますが、食べ物が無ければ何にもなりません。
手軽に作れて美味な食事は良いストレス解消。
衣食足りて礼節を知るといいますが、国民が満足に食事をとれる国が結局一番強い国なわけですね。
生存に困らなくなって初めて、人間は我儘を言い始めます。
今まで食べ物を調達していた労力で、工芸品を作ったり、私たちのように文に踊りにと学や芸を磨いたりして文化の方も成長していくのです。
そのための材料を調達するため、アフリカ圏に列強が乗り出し、略奪行為を始めたのがこの世界の人間文化、そして昨今まで続く問題の大きな始まりとなりました。
なので新たな世界観を作る時も、私はまず日常で食物をどう摂取するかから物語を組み始めます。だからこそ当たり前に食料が手に入る現代の話が苦手なのですが……。
目立った天敵が無く、しかも何でも食べる人類は際限なく増え、考えて獲物を獲らないと辺りの生態系を破壊してしまう種族。
しかも移動力に優れ、一つの生活拠点を食い荒らしたら隣の拠点に進出し、時には共食い的に同族の食料を奪ってしまい、最後は地上を荒らし尽くして自滅の末路を辿ると言われています。
なら、人間の数を調整してくれる天敵がいたら?
そんな思いから天敵となる魔神が出現したのが、Ⅲクロのストーリーなのです。
Ⅲ勇者クロニクル ~第Ⅰの勇者『黒騎士』~ (syosetu.com)