霰の制作日誌

冒険に憧れる、居酒屋好きな小説家志望のブログ

鋼に勝る虫の力

 

※今回は虫の画像が登場します。苦手な方はご注意ください。

 

 

 

眠気と戦いながら、なんとかしごおわしました。霰です。

さて、私は仕事でも趣味でも野菜を扱うのですが、野菜には植物である以上絶対について回る存在があります。

それがコチラ。

 

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そう、虫です。

畑に行ってればまず百パーセント出くわすコイツら。

私は仕事中にも野菜を扱うのですが、たとえ北海道が冬でも本州から輸送されてきた野菜の箱には結構な確率で虫が入っているんですよね。それもたまに生きているヤツが。

葉物野菜に芋虫が引っ付いてる程度ならまだ良いんですが、たまに元気な羽虫が封入されていると女所帯のウチの職場は大混乱に陥ります。

それはもうあっちこっちからぎゃいぎゃいと悲鳴が上がりますとも。

おばちゃんもお姉さんも揃って黄色い声を上げまくりの大パニックです。

そんな中で私は虫が比較的平気なこともあり、大抵は捕まえるために駆り出されるのです。

 

そんな嫌われ者の虫たちですが、何で私が多少寛容かというと多分歴史が好きだからです。

江戸時代では鳴き声からコオロギが愛玩動物扱いだったし、昭和の戦時中ではイナゴが非常食でした。歴史を紐解くと結構コイツら出てくるんですよね。

最近でもミツバチや蚕が家畜として飼われています。

ミツバチが家畜? 牛や豚と同じ? と思う人もいそうですが分類上はそうなります。人間が彼らの生体・産物を利用していますからね。そういう生き物は広く家畜と呼ばれます。

虫嫌いのあまり忘れられていそうですが、シルクの元だって蛾の繭です。

要するに羊と同じで繊維をくれる動物と考えればいいのです。

あと、シルクは一応たんぱく質の塊なので食べる事も出来ます。

実際に食材として使った話は漫画『焼きたて!! ジャぱん』でも描かれていますね。

 

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そんなわけで、虫たちは影に日向に人間の生活に寄り添ってきました。

そう思うと多少の愛着も沸くってもので、私は特にミツバチが好きですね。アレは可愛いし、大人しいので作業中に体に留まられてもほっといています。

ただ、家畜化した虫以外にもその生態が人間の技術に影響を及ぼしたものもいます。

ちょっと古い記事ですが、証拠の文献がコチラ。

 

wired.jp

 

記事内でもある通り、蜘蛛の糸の強度は同じ太さの鋼鉄の五倍もあるのだとか。

蜘蛛は共食いの特性があるため大量飼育が難しく、家畜化が困難とされていますが、こういう自然の面白い話は毎度勉強になりますね。でも最近はミノムシの糸の方が強いと言われているとか……。

私の作品『Ⅲクロ』に登場する虫の魔族『虫族』も随所で勇者たちを助けてくれます。

勇者の一人であるイクト君の黒衣も蜘蛛王の糸製という裏設定もあるし、身に着けるものに絹製品や(ないと思うけど)蜘蛛糸製品があったなら少しは虫にもご興味を持っていただけるはず。

この記事の知識に少しでも興味を持っていただけたなら、小説本編も是非ご一読を!

 

 

 

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Ⅲ勇者クロニクル ~第Ⅰの勇者『黒騎士』~ (syosetu.com)

歩く塔のアン (syosetu.com)※お休み中

 

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