霰の制作日誌

冒険に憧れる、居酒屋好きな小説家志望のブログ

『物品』としての本を知る

 

デルフィニア戦記の新刊を衝動買いした霰です。

いつの間に出たんだろう……と思って出版の日付を調べたら、初版が12/25って書いてありました。

何で!? とか思っていたら、本の初版って実際の発売日よりも少し後に記載するそうです(発売日は21日でした)。要は私が無知だっただけであります。

いや、一応これでも話書きなので、物語の内容は気にするのですが、出版の細かい知識とかは碌に知らないですね……仮にも作家志望なのに情けない。

 

と、言うわけで今回は、物語としてもそうですが物品としての本の値打ちを説いた小説の紹介です。

では本題。

 

ビブリア古書堂の事件手帖

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ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~ (メディアワークス文庫) | 三上 延, 越島 はぐ |本 | 通販 | Amazon

 

三上延先生のミステリー小説。2013年にドラマ化もした人気作です。

わかりやすく言うと古本を題材にしたシャーロック・ホームズみたいなお話ですね。

語り手兼、狂言回し(ワトソン役)の五浦大輔と、探偵役(ホームズ役)の篠川栞子が、各話ごとにテーマになった本にまつわる様々な謎を解いていく……というのが全体に共通の流れです。

栞子さんは本に対する滅茶苦茶マニアックな知識を持っており、細かな記述や出版社、出版時期などから探し人の所在なりゲストキャラの隠し事なりを特定して謎に迫っていきます。

なお、彼女が語る本の情報は現実に基づいたもの。

実際に古書店勤務だったという三上先生の知識も併せてかなり詳細に語られており、そのおかげで絶版だった本が再出版されたりと業界にも影響を及ぼしたようです。

 

私は基本的に物語にしか頓着がないので、どんな形であれお話が読めれば良しという人種です。ゴメンナサイ。でも電子書籍は読まないんだよね……。

でも、自分が普段読んでいる本にも、ストーリー以外で様々な大人の事情があるというのは素直に興味深い所です。

私は結構社会問題とかを物語に絡めたがるので、出版する上で使っていい話題とかそうでないものとかを細かく教えてくれるこの本は良い教科書の一つですね。

 

……まぁ、だからと言って何かに忖度しながら物語を書くのは性に合いません。

仮にもここは日本なのだし、言いたい事、伝えたいことは発言して良いはずです。

他人に言葉を伝えるというのは口から出すにせよ文にするにせよ難しいですが、それでも覚束ない言葉を上手に伝えるために今日も修行をしているのです。

今日も明日もコツコツ続けていけば、いつかは目標に届く日が来ます。必ず。

そんなわけで今日も読んで、書いて、学ぶ霰なのでした。

 

 

 

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Ⅲ勇者クロニクル ~第Ⅰの勇者『黒騎士』~ (syosetu.com)

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