霰の制作日誌

冒険に憧れる、居酒屋好きな小説家志望のブログ

お題挑戦 『侍女』なのに『暗殺者』で『男の娘』・シェラ

 

休日が終わった霰です。

今回は最近多いお題挑戦回。

というのも何故か、お題の項に二つ目が出現していたんですよね……。

それが特別お題わたしの推し」。

これまた唐突なお題ですが、丁度最近買ったこの本↓のシリーズには、いかにもコレという推しキャラがいるのです。

 

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ファンタジー小説の大手、デルフィニア戦記

主人公のウォルとリィ(表紙の女の子)の夫妻は勿論ですが、この長い物語には外伝含めて非常に多くのキャラクターが登場します。

まぁ、大体のキャラにはファンがつくくらいには魅力的な面々なのですが、その中でも私の推しはこのコ。

 

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この画像の一番左、銀髪の美少女がいますね。

このコこそが私の推しシェラ。本編主人公の一人、デルフィニア王国の王妃リィ(画像一番右)の傍に仕える侍女です。

才色兼備で料理上手、物腰も柔らかいと傍仕えとしては非の打ち所がなく、更には暗殺・諜報・戦時には従騎まで務めるという、設定もりもりのスーパーメイドです。

……はい、最初はともかく、本編を知らない方は後半の暗殺設定で「ゑ?」となったことでしょう。

いかにもこのコは普通のメイドさんではありません。

実はその正体は他ならぬリィ暗殺のために差し向けられた刺客。

本編第一部で王位を追われたウォルに加勢し、王座奪還の立役者となったリィを警戒した勢力の送った暗殺者なのです。

おまけのおまけに、正体は男

ファロットという暗殺一族の出である彼は、自らの美貌を活かして女装し、侍女としてリィに近づいて暗殺を企てるのです。

が、相手はヒロイックファンタジーの主人公。

この世界最強の生存フラグに守られた究極の不沈艦です。

そこに差し向けられた暗殺者の末路など推して知るべしといったところなのですが、しかしリィはそんな彼を気に入ってそのまま従者として傍に置いてしまいます。

元が標的ということで、シェラはその後もリィの命を狙い続けますがことごとく失敗。

しかし、殺されそうになりながらも気さくに自分に接するリィに、やがてシェラは本気で心酔し始めます。

いつしか根負けしたシェラはリィに心からの忠誠を誓い、共に名主従として本編の騒乱を乗り切っていくのです。

 

本編中のシェラちゃんはとにかく有能。

奔放なリィちゃんの要望に甲斐甲斐しく応え続け、文字通り掃除・洗濯・露払いの大活躍を演じてくれます。

まぁ勿論、有能だから好きなわけではなく、無茶なご主人に溜息を吐きながら一生懸命働く姿が個人的にはとても好みです。

何だかんだでリィもそれなりに気を遣っているというのも良いですね。

横暴な主人なら見ていて嫌になりますが、お互い好きなことが言えるペアは見ていて気持ちが良いです。

鹿の王ならマコウカンなんかも好きですが、小説で一番の推しと言われれば真っ先に上がるのがこのコ。

繰り返しますがこのシェラは『侍女』なのに『男』、しかも『暗殺者』と、冷静に考えれば胸焼けするくらい設定がてんこ盛り。

これだけ目立ちながらしっかり主人公たちを立てるいぶし銀で絶妙な立ち位置を演じるという、一人の話書きとしては唸るようなバランスのキャラクターです。

改めて見返してみると本当に勉強になりますね。

少なくとも物語を書く上ではこんなに参考になるモデルもないので、そちらの道をお考えの方は是非本編をご一読を。面白いよ!

 

 

 

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