予告通りⅢクロは本日更新です。
Ⅲ勇者クロニクル ~第Ⅰの勇者『黒騎士』~ (syosetu.com)
今回は『三姫』と中央軍の出発式。
ちょっと長くはなりましたが、描写の長さとしては適切な厚みが出るようになったかな。
我ながら上達を自覚できるくらいにはなってきたので、この調子で序盤の書き直しも進めていきます。
序盤と言えば、序盤から登場しているのに未だに不遇な人がいますよね。ルカ君も大概だけど……。
今回の紹介は、本人の出番がないにもかかわらず更なる受難に見舞われた彼の紹介です。
では本題。
エミル
エミル君は、女王エリザベートを守る近衛騎士。
第Ⅰ部から登場し、女王様の身辺を守っていましたね。
ルカ君とも親交があり、女王様が黒騎士に彼を渡すかも? となった時はあからさまに怒りを見せた、仲間想いの熱血漢。
Ⅰ部の最後でラモナス将軍がフィンヴェルスに負傷させられた時も怒りを露わにしていましたが……。
大目的……国家の安定。
小目的……王家、及び勇者の守護。
その正体は、新たな将軍となった前近衛隊長バルドの息子。
前回もそれとなく仄めかしましたが、立場に性格にと二人の性質が似ているのは親子だったからなのです。
堅物の熱血漢なのも似た者同士なのですが、黒騎士ことイクト君に一蹴されるのもそっくり。
おまけにⅢ部の本編開始前に、投獄されたルカ君を庇ったら一悶着の末に自分も投獄されるというひでぇ扱いです。書いたの私だけどね。
立場が低いとはいえ女王の腹心の一人なのに冷遇も良い所ですが、今後とも更にひっどい目に遭う予定なんですよね。
何せ親子ともどもイクト君との相性が悪い。悪すぎる。
国を守るという現実的な仕事をするバルド・エミル親子は、自分たちがやっていることに少なからず自信と誇りを持っています。
が、イクト君はそのために魔族に迷惑をかけ、そのくせそれに誇りだの秩序だのとの言葉を使う彼らの事が滅茶苦茶に嫌いです。
現実に固執して問題を放置する大人たちと、人智を超えたところから世界の真実を知った勇者たち。
エミル君は設定上は二十一歳の若者ですが、彼は大人サイドとして勇者と対峙していくことになります。
言うまでもなく勇者の一人ではなくイクト君は最後まで出番があるし、勿論王国メンバーとの対面のタイミングもあるのですが、まともに言葉を交わそうものなら、それはもう……ねぇ……? というわけです。
今は牢屋で大人しく(保護?)されていますが、娑婆に戻ってきた時が更なる受難の始まりかもしれません。
彼と勇者たちの衝突は、ある意味大人たちと勇者たちの関係の象徴。
エミル君と勇者たち……特にイクト君との関係性の変化は物語の進展の指標の一つともいえるかもしれませんね。
少し前まで、本作のPV(閲覧数)は投稿していない日は大抵0でした。
でも最近はちらほら読者さんが増えているようで、投稿していない日にも少しずつ読まれることが多くなってきましたね。有難い限りです。
病気は相変わらずだし、長い物語である以上焦ると失敗するので、引き続きポレポレ(ゆっくり)を心掛けていきますが、読んでもらえるとわかったならやる気も出るってものです。
エミル君の今後も含めて、今後の展開をお楽しみに!
前回↓
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