気まぐれ制作日誌 Ⅲクロ フェンリル編
予告なしになりましたが、Ⅲクロは本日更新です。霰です。
今回の話はちょっと短め。
前回と一本に纏めればよかったんですが、描写に悩んで後回しになっていました。その分少し投稿は早まったのでお許しを。
Ⅲ勇者クロニクル ~第Ⅰの勇者『黒騎士』~ (syosetu.com)
ともかく、あるキーパーソンの脱落と共に『双子姫編』もいよいよ終わりが近づいています。
そんなわけで、今日は久しぶりの人物紹介。
最近は動物の話題ばかりだったので、制作日誌からも獣族のあの人の紹介です。
特性上、物語のネタバレを含みますが、Ⅲクロ本編を未読の方はこれを期に是非ご一読ください。
では本題。
フェンリル
魔族の一部族『獣族』の王。
銀の毛皮を持つ狼であり、その姿から『狼王』と呼ばれています。
王国を追われた幼いイクトを自種族に引き取りサリア一家に託した経緯から、彼にとっては父親の一人のような存在。
憎まれ口を叩きながらも、何だかんだで義理の息子のために奔走する子煩悩な王でした。
大目的……種族・世界の守護
小目的……勇者の守護・捜索
第一部『黒騎士編』では、イクトが主役ということで父親役の彼も大活躍。
冒頭では魔神化した『獣神』と戦って、リズちゃんと読者様方に世界観のガイドをしてくれました。
同時にクライマックスでは暴走したイクト君を鎮め、命を賭して彼を封印し勇者集結の時間を稼いだ、物語のスターター兼『黒騎士編』のフィニッシャーです。
Ⅲクロのテーマである『家族』『人間と世界』……等々、全身全霊で物語の在り様を体現してくれた『良い大人』ポジションのキャラクター。
主役を張る子供たちを裏方から支えた、縁の下の力持ちです。
Ⅲクロは、勇者に選ばれた子供たちが喧嘩ばかりする大人たちを叱り飛ばすのが基本の流れ。
そんな中で人格者として彼らに助言を与えるポジションのキャラクターは大事であり、その脱落は物語の転換点の一つとなります。
現在本編でも『双子姫』が争乱の最中にありますが『双子姫編』の終わりもまた、一つの別れと共にあります。
大人たちに疑念を抱き、時には怒りと剣を以ってその在り様を裁く勇者たち。
そんな彼らを言葉でなく、行動と生き様で諫めるキャラクターはⅢクロに限らずこの手のファンタジーの重要なスパイスです。
頑張って描写していくので、これからも続きをお楽しみに!
前回:気まぐれ制作日誌 Ⅲクロ ソレル編 - 霰の制作日誌 (hatenablog.com)
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